武市賢太郎ブログ
僕は、仮想通貨に関してはかなりポジティブな見解を持っていて、基本的に長期保有するものだと考えています。
しかし、年末年始の暴騰で、しばらく金の亡者と化しておりました。
遠くの山々の景色を見て、チャートに見えてしまっていたので、完全に病んでるレベルです。
ビットコイン、去年1年で16倍ですよ。
100万が1600万
リップルに至っては1年で360倍
100万持ってた人は3億超えてしまっています。
「億り人」なる言葉まで出てきて、まるでバブル期の様相を呈しています。
ここまでの上昇率は、何か間違ったものが含まれているように思っていたんですが、一旦暴落してから堅調な動きなってきたので、僕自身も落ち着きました。
やれやれ、資本主義社会って…
って思います。
「経済の民主化」とも言えるし、「経済の衆愚化」とも言えるこのトレンド。
あまり馴染みたくはないけれど、時代の流れにそれなりにステップ合わせて踊らねば!
ダンスダンスダンスの羊男のセリフが身にしみる今日この頃です。
以下、村上春樹「ダンスダンスダンス」より抜粋。
踊るんだよ」羊男は言った。「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言ってることはわかるかい? 踊るんだ。踊り続けるんだ。何故踊るかなんて考えちゃいけない。意味なんてことは考えちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなことを考えだしたら足が停まる。一度足が停まったら、もうおいらには何ともしてあげられなくなってしまう。あんたの繋がりはもう何もなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうするとあんたはこっちの世界の中でしか生きていけなくなってしまう。どんどんこっちの世界に引き込まれてしまうんだ。だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。怖がることは何もない。あんたは確かに疲れている。疲れて、脅えている。誰にでもそういうときがある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから足が停まってしまう」
僕は目を上げて、また壁の上の影をしばらく見つめた。
「でも踊るしかないんだよ」と羊男は続けた。「それもとびっきり上手く踊るんだ。みんなが感心するくらいに。そうすればおいらもあんたのことを、手伝ってあげられるかもしれない。だから踊るんだよ。音楽の続く限り」
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。