武市賢太郎ブログ
体からきのこが生えてきそうな天気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今日は美容師らしくヘアカラーのお話。
ここ3年くらいの大人世代のヘアカラーの傾向は、基本的にダークトーンなのですが、最近はなんだかアッシュ系に人気が集中しています。
一昔前はアッシュ系と言うと、ギャルやキャバ嬢などのいわゆる「阿婆擦れ女」というイメージもあったと思うのですが、明るさを抑えたアッシュ系はとても都会的で上品に見えます。
もともと肌のオークルの強い日本人にはアッシュ系はわりに肌なじみが良い色とも言えます。
ただしダークトーンのアッシュ系は、それぞれの肌色によって似合う似合わないがかなり左右されますので、肌色に合わせてトーンをコントロールするなり、彩度をコントロールするなり、それなりの調整が必要になります。
それから、現在流行りの透明感を出しつつもアッシュをガツっと入れるようなヘアカラーは、10代20代の若年層には良くても、30歳を過ぎてからだと、逆に顔色がくすんで老けて見えてしまうこともあるので要注意です。その場合、透明感よりは逆にブラウンをしっかり入れたり、そもそも暖色系のカラーを選択するなど、柔軟な対応が必要です。
兎にも角にも、ヘアカラーはずいぶんお顔の印象を左右しますし、ファッションにも大きく影響しますので、美容師側の提案もお客様側の選択も流行だけに流されず、賢い選択をしていきましょう。
それにしても、近頃は写真の加工技術が向上し過ぎて、本来の髪色がわからなくなってしまっています。美容師泣かせと言いますか。写真では基本的にこうして色合いをコントロールするだけで、サクッとアッシュ系が表現できるのですが、実際はここまでアッシュ感を出すには事前にブリーチをする必要が出てくる場合もありますので、要相談。
兎にも角にも、素敵なヘアカラーライフを。