武市賢太郎ブログ
3月30日、相模大野店が閉店することになりました。3年間という短い期間でしたがありがとうございました。閉店の理由はとても一言では言えませんが、最大の理由は、 僕の経営者としての実力不足だったと感じています。
皆さまにご迷惑をおかけした事を改めてお詫び申し上げます。
昨日、府川、赤木と共に撤退作業をしました。小田原店に運ぶ荷物を 借りてきたハイエースに積み終え、 がらん とした店内を見渡してみると、ちょうど3年前、そわそわしながらオープンした時の光景が思い出されました。あれから3年も経ったんだな、としみじみ。殺風景になった店内の鏡に映し出された自分の姿を見て「きっちりと3年分歳をとったな」と感じました。
相模大野は、結婚してから住んでいる馴染みのある土地なので、ショッピングモールの開発に合わせて直感的に出店する事を決意しました。 2店舗目ということもあり、先頭に立ってやってきた小田原店とは違い、基本的には「人に任せる」というスタンスで営業してきました。必然的に僕にとっては、美容師の能力ではなく、経営能力やマネジメント能力が試される場でした。
集まったスタッフはみんな気立てのいい子たちばかりで、仕事にも真摯に取り組み、お客様にも慕われていました。週に一度お店に顔を出すと、バックルームにはいつも何らかの差し入れがあり、お客様と親密な関係を築いていることがうかがえました。それは本当に価値のあることだと思います。とはいえ、企業価値を経済活動を軸にしたゴーイングコンサーンに置くならば、3年間で商業的な結果を出すことができなかった事は否めません。そしてその責任は僕に起結します。
閉店という決断は、この3年間サティラヘアーで働くことを生活の中心にしてきたスタッフの日常を奪ってしまうことでもあるし、期待を抱いてご来店くださっていたお客様を裏切ることでもあります。そのことでずいぶん悩みもしましたが、この方向性がそれぞれの将来を見据えたうえで 今の僕ができる最善の決断でした。そしてこの決断で誰かを傷つけるであろうことも もちろんわかっていました。
しかし、今回のようにマイナスとも思える決断も、それぞれの人生という時間軸では前進でしかありません。だから僕は振り返る事はしません。明日からも一歩ずつ歩を進めるだけです。
これから僕と府川と赤木は小田原店で働き、綿引、西辻、戸高は他社で働きます。
皆それぞれが次のフェーズへと歩を進めます。そこでも様々な葛藤があると思いますが、ここで働いた3年間が 彼ら彼女らにとって 何らかの滋養となり、それぞれに前進してくれれば良いな、と思っています。
最後に、それぞれの再就職先々を掲載しておきます。相模大野近辺で働く者もおりますので、再びご縁をいただけたなら幸甚です。僕はこれから小田原で最善を尽くして頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いたします。