武市賢太郎ブログ
値上げらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160209-00000001-jct-soci
僕は美容師と同時に経営者の端くれでもあるので、
伸びる会社とはどういうものなのだろう・・・?
より良いサービスとはどういうものだろう・・・?
と常々研究をしています。
今回の記事は値上げが話題になっているけれど、オープン以来ずっと伸び続けているディズニーランドって本当にすごいと思います。価格を上げてもそれ以上の価値を提供できるから、唯一無二で居られるんだろうな。
世界観の創出。
サービスの質。
スタッフの意識。
ディズニーランドほど全てにおいて徹底しているところってないですよね。決して一朝一夕にできることではないけれど、見習えるところから見習っていきたいものです。
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ところで、僕は昔から、日々感じたことなどを日常的にevernoteに書き留めているのですが、何年か前に姪っ子をディズニーランドに連れて行った時ものを読み返すと、とても懐かしく新鮮に感じたので、個人的な文章なんですが掲載しておこうと思います。
以下。
【ディズニーランド】
一歩足を踏み入れると、そこは異質な世界だ。
「非日常」とも「夢の世界」とも人々は言う。
キャラクターの着ぐるみを身にまとった人達が、そこかしこで場を盛り上げている。客は一様にお揃いの服を着て、ネズミの耳をつけている者までいる。さらには、クマのぬいぐるみを抱いて歩く人、ポップコーンをぶら下げて歩く人など様々だ。
キャストと呼ばれる人達は、みな同じような笑顔と独特のテンションで働いている。
僕はここで出会う人々や景色の全てが異質に感じる。
ジェットコースターに乗るために列に並んでいると、前に並ぶカップルの男性のほうからワキガの臭いがした。それはとてもきつい臭いだった。40分ほど我慢したが「これも別の意味で”非日常”だな」とおかしみも感じた。(彼女にとっては日常になっているのだろう)
改めて感じる世界観の統一と徹底。「あー、これはひとつの宗教だな」と思った。
パレードでは北朝鮮の「喜び組」のような一糸乱れぬ踊りが繰り広げられ、ミッキーマウスが登場した時には、まるで”金正日”が登場したかのように人々が熱狂していた。
彼の風貌はネズミというよりは、もはや人間みたいだ。「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるネズミ男とは別の存在としてのネズミ男という感じがした。
そしてミッキーマウスは、まるで救いの言葉を人々に授けるかのように「はは!ハピネスはここにあるよ!」と言った。
やはり教祖(総書記)だ、と思った。
僕はこれらの光景がとても滑稽なものに思えたが、同時に先日鑑賞した映画「20世紀少年」とも重なり、ちょっとした恐怖心でぶるっと身震いした。
そして、帰りのお土産コーナーでは、ありがたい壺でも買い求めるかのように、人々がお土産に群がっていた。
人々はここで非日常を体験し、癒され、日常に戻っていくのだろう。
非日常的な臭いの彼は、非日常さを身にまとったまま、日常に戻っていくのだろう。
「カルト的な文化がある会社は強い」と言うが、ディズニーランドの凄みを感じる1日だった。
これは…