武市賢太郎ブログ
先日の休みの事。
湘南地区で”オーガニック”を売りにしているヘアサロンに偵察がてら行ってきました。
他の店に行くことはとても勉強になるんです。
店内に足を踏み入れるとヒップホップがお出迎え。
「チェケラーッ♪」「マザーファッカー♪」が響きわたる。
「オーガニック系なのにヒップホップかい」とひとりツッコミ入れつつ、カルテ記入。
しばらくすると、20代後半と思われる男性美容師登場。
短髪でがっちりした筋肉質な身体。
ジャケットを綺麗に着こなした小柄なプロレスラーという感じがする。
程よく日焼けをしていて、笑顔の感じが良い。
「本日担当の◯◯です。今日はどうなさいますか?」
と紋切り型のスタート。
「この辺りが重いですよね」
と僕の髪を触る。黒い毛の生えた太い指。ぎこちなく動く関節。
なんだか鷲掴みにされている心地がする。
(まさか、このまま投げ飛ばされるんじゃないだろうな・・・。)
そして彼の指からはタバコの匂い。手は洗ったが、残り香が取りきれていない。
タバコとせっけんの混じりあった暴力的な異臭を放っている。
そして、彼は謎の熱気をまとっている。
たぶん男性ホルモンだろう。それが気体となって彼を包んでいる。
それは、隠しきれない性欲と言うこともできるかもしれない。
体内にとどめておくことができないタイプの男なんだろう。
その性欲は僕に向けられたものではない事を願いつつ、
同性の性欲を感じるというのも可笑しなものだな。と思った。
案の定、その後の会話。
「武市さんは何処に住んでいるんですか?」
「小田原です。◯◯さんは何処ですか?」
「大和に住んでます。来たことあります?」
「へぇ、大和か。行ったことはないけれど、どんな町ですか?」
「大和はですねぇ、実はいいピンサロが結構あるんですよ」
「はぁ・・・わりに満たされていない人が多い町なんですかね?」
「そうですね、わりに満たされていない人が多いのかもしれませんね」
「◯◯さんは満たされていますか?」
「いやぁー、満たされていませんね・・・」
「武市さんは満たせれていますか?」
「ふふふ。どうなんですかね・・・」
むべなるかな。
彼から溢れ出ている謎の気体はやはりこれか・・・と納得。
昔働いていた美容室で、
「可愛いお客様が来ると、性欲が高まっていい仕事ができるんだ」
と豪語していた同僚がいたけれど、
久々に男性ホルモンが研ぎ澄まされた美容師に会えたことを嬉しくも感じました。
昨今、草食系男子が多く、人口も減少傾向にある中、
もしかしたらこういう美容師も必要なのかもな。とも。
それにしてもオーガニックを売りにしているヘアサロンで
ヒップホップ・タバコ・ピンサロとは、なかなかのギャップ。
「ギャップ萌え」という俗語があるけれど、
このギャップに萌えてしまう女性もいるのだろうか・・・?
他店の偵察は、このように様々な見地から勉強になります。
美容師は常に勉強です。
武市賢太郎
(サンセットがきれいな季節ですね。写真は先週インスタにアップしたもの)
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