武市賢太郎ブログ
先週宮崎に行っている間に、アメリカの小説家、スコット・フィッツジェラルドの1925年の作品、「グレートギャツビー」を読み終えました。
いやー、すごかった。
100年近くも色あせずに読み継がれている名作の”深み”みたいなものを感じました。いい小説に出会えて良かったな、って素直に思える作品。興味のある方は是非ご一読を。
その後こちらに戻ってきて、ホクホクしてる間に映画も!と思い立ち、2013年に公開された映画「華麗なるギャツビー」を観ました。レオナルド・ディカプリオ主演で話題になった事で記憶に新しいと思います。
あまり期待はしていなかったけれど、これがまた思いのほか素晴らしかった。
比較的原作に忠実ながらも、とてもコミカルに描かれている。現代音楽との連動やストーリーの抑揚が見事。小説のような”深み”には欠けるが、こういう解釈もあるんだな、と感心しました。ギャツビーのキャラクターも、少なからずデフォルメはあるものの、原作での個性を損なっていないと思う。
この映画はファッション的な見地から観ても素晴らしい。「プラダ」「ミュウミュウ」が衣装提供し、「ティファニー」がジュエリー提供しているらしい。パーティーのシーンなんか、すごく煌びやかでおしゃれ。
僕は、デイジー役のキャリーマリガンと、ジョーダン役のエリザベス・デビッキのヘアスタイルに注目。1920年代の時代設定にしてはいくぶん今っぽいスタイルだけど、かなり素敵。バランスも良い。
2人とも前下がりにショートボブで、一見似たような髪型でだけど(レイヤーの入り方が違うが) 、髪色や顔、あるいは骨格よって、これほどまでに印象が違ってくるんだな、と思いました。
僕はサロンワークにおいて、このようなショートボブを少しづつ積み重ねていくように、そしてできるだけ丁寧に切っていくことがとても好きです。
現場復帰が待たれます。
※ちなみに1974年の映画「華麗なるギャツビー」も観てみたけれど、内容はうーん・・・としか言いようがない代物でした。正直面白くない。ただこちらも、ファッション的見地から観ると楽しめるかも。
《エリザベス・デビッキ》このようにタイトに仕上げるのもなかなか素敵。
《キャリー・マリガン》ヘッドドレスやスカーフの使い方が本当に素敵で釘付けになった。
ショートスタイルのアレンジや結婚式などのドレスアップはに参考になるかも。