武市賢太郎ブログ
5月1日
今日からサロンワークが休みに入りました。
病院でのリハビリ治療がはじまりました。
首が痛む
早く良くなるといいのだけれど。
そこでのお医者さんとの一コマ。
「何年、美容師さんやられてるんですか?」
「18年くらいです。」
「はあ、人生の半分もやられてるんですね」
「そうですね」
会話としてはこんなものだったけど、
はあ、人生の半分もやってるんだ。と思いました。
そんなふうには考えた事もなかったけれど、
ずいぶんやってきたんだな、と思いました。
人生の半分。
僕はどれだけの人に触れてきたのだろう。
どれだけのものを残してきたのだろう。
どれだけのものを失ってきたのだろう。
いろいろあったな。いろんな人がいたな。
そんな事を言われたら、いろいろ考えてしまうな、と思いました。
ただ、「わりに満足しているな」とも思いました。
結局、とても好きな仕事だから。
その後、7年前に一度だけ行った事がある小田原城へ。
新緑が目に優しく、日差しが眩しい。
哀れな象はもういなくなっていました。
哀れな猿達がぽつんと晒されていました。
なんでお城に動物園なんてつくったのだろう。
年月を経て、他の動物は皆いなくなって、猿だけが残った。
そしてこの猿達は、
食事をして排泄をするだけの毎日を過ごし
死んでいくのを待つだけなんだろう。
人生の半分以上を、小さな檻の中で。
天守閣の中にはみすぼらしい売店がありました。
記念キーホルダーやら何やらが、でたらめにディスプレーされていました。
「なにもお城のてっぺんに商売を持ってこなくてもいいのに」
と思いました。
首が痛く
新緑が優しく
猿は救いようがなく
人の営みは醜い
そう感じた今日1日でした。